第1章 始まり
翌朝
やはり緊張と興奮のせいか中々寝付けなかった名前は朝早くから台所の方へ行く
そこにはあの優しい笑顔を浮かべた松陽先生が朝ごはんの支度をしていた
「松陽先生おはようございます」
手を止め松陽先生は声の方を向き
「おはようございます。早いですね!あまり眠れませんでしたか?」
こくんと私は頷く
「何か手伝ってもいいですか?長いこと父上と2人だったからある程度なら出来ます!」
「女の子はいいですね!では、あみにはご飯を器によそってもらいましょう!それが終わったら銀時を起こしにいってもらってもいいですか?あの子は寝起きが悪いですからね。」
「わかりました!」
私は皆ご飯をよそい、はしや皿を並べてから銀時の部屋へ向かった
「銀ちゃん〜?」
声をかけるが返事がない
「入るよ?」
中に入ると布団はかかっていなく、枕にヨダレを垂らしながら銀時は豪快に寝ていた
「銀ちゃん?朝だよ!ご飯出来るよ!起きて?」
「ん〜。」
ぐいっ
「え?」
寝ぼけているのか、起こしに近くまでよくった私の腕を掴みそのまま銀ちゃんは私を布団の中に引きずり込んだ
「ぎっ銀ちゃん!???」
いきなりのことにビックリしたと同時に顔がどんどん赤くなっていくことがわかった
「ちょ…ちょっと銀ちゃん?寝ぼけてるの?私だよ!名前だよ!起きて銀ちゃん!!」
離れようとしても銀ちゃんの力が強くて中々抜け出せない
「ん〜あったけぇ〜」
離れるどころかどんどんくっついてくる銀ちゃんに痺れを切らし
ゴツン
「ぐえっっ」
私は銀ちゃんの頭をゲンコツで殴った