第10章 出陣
「皆!!私たちは剣術も習ってないし、一緒に戦うことは出来ないけど…
心から皆と先生の無事を祈ってるよ!
これは、昨日3人で作ったんだ!!」
皆に白いハチマキを配る
「戦には参加出来ないけど、これを私たちの代わりだと思って連れてって!!」
名前はハチマキを受け取り
「…ありがとう!!」
「名前、俺が着けてやる。後ろ向け」
名前を後ろを向かせて、高杉がハチマキを付けてくれる
後ろではなにやら銀時と桂が言い合いをしていて気が付いていない
「名前。俺はいつもお前を見てきたつもりだ。なんらかの変化があればすぐわかっちまう…昨日銀時と何かあったんだろ。不安とか先生の事とかそんなんじゃなく…」
真剣な顔で高杉が聞いてくる
「え…えっと…」
私は昨日の事を思い出し赤くなる
それをみた高杉は顔を歪め
「俺は、後悔すんのもグチグチ悩むのもやめた。なにより、性にあわねぇ…
だからな。」
グイっ
名前の腕を引っ張って正面を向かせる
高杉が顔の距離を近づけて
「晋助…?」
遠くでみてた銀時が気づき
「おい、高杉なにやって…」