第8章 攘夷戦争
名前は肩をすくめ泣いている
「名前此方へ来い。髪を整えてやる」
桂が私の手を引き適当に座れる所へ連れて行く
その後を高杉が続く
私の短刀を取り髪の毛を整えてくれる
「何をすると思ったら、大事な髪を切りおって…思い切りがよすぎるぞ」
「だって…銀ちゃんが分かってくれないんだもん…私だって力になりたい…ヅラちゃんや晋助も銀ちゃんと同じ様に反対するの?」
ジョキ…ジョキと髪を切る音が響く
「俺はお前を戦争に参加させたいとは思わんが、お前を1人置いて行くのも気がひける…だが、やはり戦争には連れて行きたくないな…」
それを聞いて落ち込む
自分が男だったら銀ちゃんと言い合いをすることも無かった筈だ
「俺は賛成だ。」
えっと晋助に目線をやる
「お前は、刀の腕が立つ。充分な戦力だ。それに近くにいりゃあ、もしもの時護ってやれるからな。俺は女だからという下らない理由でお前を置いて行ったりしない。」
その言葉は今の私にとってとても嬉しいことだった。
銀ちゃんや桂の言っている事は分かってる。心配してくれているのだ。
でも、自分の気持ちはジッと待っては居られない。
「ありがとう。晋助」