第4章 兄
夕飯は桂の希望の蕎麦を作り
皆で食べて洗い物も済まし居間でゆっくりくつろいでいたら
「そうだ!怖い話でもしないか!?」
桂が言ったので
「いい…」
いいね!と言おうとしたら
急に銀時が立ち上がって
「おおおお前!今日はももももう帰ったら???最近この辺に辻斬りが出ると噂だ!さあ、帰れ!!おらぁーおめぇが心配だ!!いいから帰ってくれ!!頼むからぁぁあ!!300円あげるから帰ってぇぇぇぇ!!」
「辻斬り?そんなの聞いたことないぞ?なんだ?銀時?怖いのか?」
「はぁ??何が???怖くないしぃぃぃ!!!そんなの怖くなんかないしぃぃぃ!!!そんなのこの世に『ガタッ』!!!!!」
隣の部屋から音が聞こえたと思ったら
隣に座っていた銀時が勢いよく私の後ろへ行って肩を掴み身を縮めて震えている
私は立ち上がり音のした方を見に行く
「おおおおいいいいいぃ!!!名前ちゃんんんん???待て!!!早まるな!!!」
様子を見に行った私は
「隣の部屋の窓が開いてたみたい!閉めてきたよ?大丈夫だよ!」
「ふ…ふーん。まあ、ビビった訳じゃねーけどぉ!雰囲気に乗ってみただけだけどなぁぁあ!!」
明らかに不自然な銀時に桂が
「怖いのか?昔おばあに聞いたとっておきの話をしてやろうとしたのだがやめておくか?」
「いや、俺は怖くなんかないけどねぇぇぇ!!!名前がっ!そう!名前ちゃんが怖がって可哀想だろ??」
「私そうゆう話結構平気だよ?」