第4章 兄
「あのね…ヅラちゃんって誰かを好きになった事がある??」
「なななな何を言う!!武士たる者そんなことにうつつを抜かすものか!!///」
と顔を真っ赤にして否定する
「そっか…私は人を好きになるってよく分からないから、もしあるなら聞いてみたくて…」
とシュンとしてしまった
「いや…なくも無いなんて言ってみたりして…」
私はえっ!!っと桂の方をみる
「近所に未亡人がいてな、何かと気にかけてしまった時期もあった…」
と真っ赤な顔でゴニョゴニョと話し始めた
「その人の事、他の人より何か少し違う…特別だと思ったり何かと考えてしまったり、異常にドキドキしたり…そういうのが人を好きになるということじゃないか?よくわからないが!!!
はっはっはっ!!!」
桂は真っ赤になりながら大きな声で話していた
「そ…そっか」
と答えたら
遠くからヅカヅカ足音と共に声が聞こえる