第3章 長い夜
授業が終わり今日は稽古がない日だ
いつもならば自主練をするのだが今日は名前に話をしようと誘い出した
寺子屋には自主練をする者
家路に帰ろうとする者でポツリポツリしか人が居ない
いつもなら、誰かが名前と二人きりになろうとするものなら、やれ抜け駆けだなんだとイチャモンをつけ一悶着あるのだが
高杉は今だ治らぬ機嫌のせいでさっさと帰ってしまい
銀時は寝ると行って自分の部屋へ帰ってしまった
こんな絶好のチャンス滅多にない
寺子屋から少し離れた所に腰を下ろし
名前と話すことにした
「ヅラちゃん?話をしようって何のお話?」
「何度言えばわかる、俺はヅラちゃんじゃない桂だ
単刀直入に言うがお前は銀時と何かあったのか?」