第16章 旅立ち
次の日は桂が皆を集め話をしていた
「幕軍の基地はすぐそこだと分かった。ここより南それはそこにある。
俺たちの目標は囚われている先生の身の確保と幕軍壊滅だ!坂本も抜け今よりはるか険しい道となるが、皆心してかかれ!決行は明日の朝だ。」
「!!!」
皆静かに話を聞いている
ドクンと心臓が動いたのが分かった
喉がカラカラに乾いている
まだまだいつまでかかるのか予想していなかっただけに先生にたどり着くのにすぐそこまで来ている事に紅潮しているのだ。
もうすぐだ。…もうすぐで会えるんだ。
そしてやっと終わってまた始まるんだ。
何度も辛い思いをし、挫けそうになった事も少なくない。
だが、先生の存在だけで今日までやってきた
早く助けたい。恩返しをしたい。
明日にはここをでて
きっと最後であろう戦いに不安は無かった