第16章 旅立ち
「…行っちゃったね…寂しいな…」
隣にいた銀時が手首を掴みグイッと引き寄せる
気がつけば銀時の腕の中にいて
「…銀ちゃん…」
「いーだろ…こんなん久しぶりなんだから…それに俺も他の奴らもいる…寂しくなんかねーさ。」
名前は銀時を抱きしめ返し
銀時の着物で涙を拭いてそーだねっと笑った
「…おい。涙はいーけど、鼻水まで拭くんじゃねーぞ!」
「ひどい!!鼻水なんて出てないもん!!ズズっ」
「おい!なんだ!その鼻啜った音は!!」
ハタから見たら、抱き合いながら口喧嘩をして変な人達だが、今は銀時と名前の2人だけ
二人は暫く言い合いを続けながら抱きしめあった