第16章 旅立ち
それから数日後今日は坂本が旅立つ日だった
「本当にいいの?皆に見送りに来てもらわなくて…」
銀時と名前は坂本の見送りの為外に出ていた
「いいんじゃ。わしゃ、どうも湿っぽいのは嫌いじゃき。それに昨日は皆と飲んで沢山話したし、お前らも見送りに来てくれたしのぉ!」
アハハと笑いいつもと同じ変わらぬ坂本に名前は涙がじわりと溢れる
「うわーん!!辰馬ぁー!!寂しいよー!!頑張ってね!!ずっと応援してるし、絶対また会おうね!!」
ガバっと坂本に抱きつく
「おい!!名前!!」
隣にいた銀時は引き離そうとするも名前は離れない
「おっと!まっこと嬉しいこと言うのぉ!!金時!!抱き合うなんざ、これが最初で最後じゃき!多めに見てくれ!アハハ!」
「うっ…!!銀時だしぃ!!」
そう言われ銀時はグッと黙る
辰馬は優しく抱きしめ返すと
「やっぱり、お前らは付いてきてくれんかのぉ…」
問いかけられるが、涙目で坂本を見上げたまま名前と銀時は何も答えられずにいると