第16章 旅立ち
「でも辰馬がいないと武器の調達してとか難しくなるなー!あの詐欺師みたいな!フフ」
「詐欺師とは心外じゃのー巧みな話術と言ってくれんか?」
「それにしてもよく戦争に参加したな。女なら女としての幸せを掴んでほしいものじゃが…金時達は反対せんかったのか?」
「そりゃあもう大反対だよ!皆より少し年下で昔からずっと一緒にいるもんだから妹みたいな感じもあるのかな?分かんないけど…そりゃ過保護すぎな位で…でも、晋助は割とすんなり賛成してくれたかも!」
昔の事を思い出し、少し懐かしくなる
「高杉がか?そりゃ、意外じゃのぉ!」
「充分戦力になるって言ってくれて!
後護ってやるってね!銀ちゃんも晋助もヅラちゃんにも助けられてばっかだなぁ…」
自分から参加する!と言い出したのに
結局助けられる事が多くて少しだけ申し訳なさと情けなさが入り混じる
「そんな事なか!お前に助けられてる奴も沢山いる!お前は充分強い!自信持て!この坂本辰馬のお墨付きじゃ!」
「辰馬…ありがとう!やっぱり辰馬が居なくなるのは寂しいな〜」
「なんじゃ〜可愛いこと言うのぉ!
わしの嫁になれば、いつまでも一緒いれるぞ!ガハハハ!!」
やっぱり辰馬は辰馬だったと改めて思い笑いながらその夜はずっと夜空をみていた