第14章 壊れる R15
「いったーい!!何すんの!???」
「何すんのじゃねんだよ!!てか、てめーその鎖骨に着いてる赤いのはなんだ?」
銀時はしゃがんで名前に近づき着物の合わせ目を少し開かせる
「なんだこれは!!!やっぱり、高杉の野郎は一片殺さねーと気がすまねぇ!!!」
「止めてよ!!折角昨日九死に一生を生き抜いたってのに!銀ちゃんが殺しちゃダメでしょ!!」
立ち上がろうとした銀時に飛びつき止める
ピタっ
すんなりと止まってくれた銀時に不思議に思うと
引き寄せられて胸元を大きく開けられ、すでに印の付いたそこに吸い付く
「や…いたっ…銀ちゃん!」
チリっとした痛みに少し反応するが、銀時を押し返し抵抗する
やっと離してくれたと思うと次は唇に吸い付く
チュッと音を立て離れる唇に
「消毒だよ!簡単に触られてんじゃねぇ!お前は俺んだろ!」
その言葉に少し考える
(確かに昔好きだって言おうとしたし、思ったけど…俺のって…何かやだ!!!)
「やっぱり、私には分かんない!!!」
「へ?」
「銀ちゃんの事好き!大好き!本当に大事に思ってる!
でも、晋助もヅラちゃんも平ちゃんも皆んなそうなの!!
私は銀ちゃんのものじゃない!!私は私のもんだ!!」
と言って勢いよく部屋から飛び出していく
呆気に取られた銀時はただただ呆然とそこに座っている