第14章 壊れる R15
ふと高杉は目を覚ます
周りの様子を見ると、窓から差し込む光でもう時期夜明けだと感じる
チラリと名前の方を見ると高杉の真横で手を離さず畳の上で寝ていた
寝ていても離れていない手に少し嬉しく思う
今は梅雨の時期といえど、朝方はまだ少し肌寒い
掛け布団もかけないまま寝ている名前をゆっくりと引き寄せ同じ布団の中に入れる
すると名前はあったかいと呟きながら高杉の腰に腕を回し抱きつくように寝ている
名前の顔にかかった髪の毛をはらいながら思う
(こんなによく寝たのはいつぶりだ?)
少なくとも戦争中は、毎日見張り番を交代でつけていようといつも少し寝ては起きてを繰り返して結局は毎日寝た気がしなかった
高杉は頭も大分スッキリしたが、まだ起きないで隣で寝ている名前を抱きしめ再び目を瞑る