第14章 壊れる R15
「コホン…それより、晋助…もう1回寝れば?また何かあっても、私ずっとここに居るし!!まあ、私もさっき少しだけうたた寝しちゃったんだけどね」
「ああ、そうさせてもらう…おめーも気ぃ使わねーで、寝ろよ」
「何よ!こんな時こそ気使わせてよ!ホラ、手繋いでてあげる!」
名前は手を差し出し、待ってるが高杉は名前の手を取らなかった
「手なんか繋ぐか。ガキじゃあるめぇ」
「何今更照れてんの?」
「照れてねぇ!!」
「いいから手繋ぐのっ!!」
高杉はしぶしぶといった感じで名前の手を取り絡める
それに満足したのか、名前はニッコリと笑いおやすみ〜と声をかける
いつだってそうだ。
名前の纏う空気は何処となく柔らかい。大らかというのだろうか?
あの人にソックリだ…
その笑顔一つで周りを変える。
そういう所に惹かれてるんだ
名前の些細な変化に敏感ではあるが、決して諦めない
例え名前の心は決まっていようが、自分に向かせるのみだと誓う
心地よさから段々と睡魔が襲い、高杉は瞼を閉じた