第14章 壊れる R15
桂の出陣の合図から随分経った
戦も中盤に差し掛かったところだ。
ひどい負け戦だ。
天人達は宇宙、色々な星から大量の天人が毎日毎日地球へ乗り込んでくる
こうしている今も…
当初予想していた天人の数より随分と多すぎる天人に皆苦戦していた
私は屋根の上にいた
笠を被って不気味な笑顔をしている大きな、それこそ2メートルは有りそうな天人と1対1で戦っていた
その天人はここのボスなのか、他の天人とは違うオーラがある
さっきから刀をふるも、簡単にあしらわれ受ける攻撃は重い
(ハァ…ハァ…ダメだ…私の攻撃が全く聞いていない。でも…絶対負けない!!絶対屈しない!!)
タタタタと走って詰め寄り刀を振りかざす
天人が刀でそれを止め、勢いよく降ると私は刀を手放してしまい
私の刀は宙を舞い下の道に突き刺さってしまった
刀を失い、天人はこちらをみてニヤリと笑う
天人は私を斬ろうと刀を振り落とそうとするが先に
私は懐に入っていた高杉から貰った簪をおもむろに天人の目へ投げる
簪は天人の目に刺さり、天人は痛さに悶え苦しんでいると
「名前!!!」
私が苦戦しているのを気付いたのか高杉が来てくれた