第14章 壊れる R15
その日は午前中
本当に朝早くから一番警戒の薄いであろう朝方に決行となった
少し眠い目を擦りながら、でも気合を入れて晋助の隣に並ぶ
今日は雨は降っていなかった
でも、どす黒い雲に覆われ肌にまとわりつく湿気はすごく気分が悪かった
少しだけ悪い胸騒ぎがする
「名前…何思い詰めた様な顔してやがる。俺が居るのに不安か?」
「ううん。少しだけ胸騒ぎが…武者震いかな?久々だから…でも油断なんてしてない!大丈夫!晋助も居るし!」
そうかと言って微笑む晋助の顔をみて
桂から「出陣!!」と声があがり、皆叫んで敵のアジトへ入っていく
次々に斬られていく天人
「やっぱ、辰馬すごいね!!」
「ああ、中々の手練だ!敵であれば一戦交えてみてえもんだ」
そんな事を言っていると、異変に気付いた天人達が参戦しはじめる
「話は終わりだ。名前。死ぬなよ」
「晋助もね!」
毎回この言葉は誰かしらが言う
銀時であったり桂であったり
心からの言葉であり、願掛けみたいなものだ
私は先生を助け出し、また昔みたいな時間を送れることだけを思い次々と天人達を切っていく