第12章 その男坂本辰馬
「いや、こちらもすまなかった。女に勘違いされる事も少なくないからな。少し過剰になってしまう。一緒に戦うんだ。仲良くやっていこう。よろしくな辰馬。」
私は刀を握っていた手を止め、その手を辰馬に差し出す
辰馬と握手をし、そのままその場は和んだ
辰馬の船には沢山の武器が揃っていて
武器の調達には1番困っていたのでとても助かった
辰馬は最初こそは突っかかってきたが話すととても大らかでそしてバカだった
瞬く間に皆んなから信頼されていった
そんな辰馬は嫌いじゃなかった
辰馬が来てからはまだ大きな戦いはないが、刀の腕も相当なものだった
やはり、梅雨の時期は休戦気味だった
今日は身体を洗いに一部のものは川へ来ていた
「おい、名前!俺らはこいつら見張っとくから、おめえはあっちの奥の方で身体洗ってこい!」
ここに来たのは、銀ちゃん達以外にも
名前の正体を知らない者、もちろん辰馬もいたので銀ちゃんはそう言ってくれた
「うん!わかった!よろしくね!」