第3章 言葉は無くとも 第3話
そう言ってモゾモゾと動き、俺に近付いて胸板に顔を擦り付けてくる。
それが可愛いっつってんだけどなー…
あー…俺、ホント幸せかも。この幸せもいつかは終わっちまうんだろうなぁ…
最近はこんな事を思う事が多くなった。
昨日の任務でも、第1十刃のくせに腹を一突きされて…
ハリベルが居なかったら…ちょっとヤバかったかも。
そんな時、俺の中に浮かんだのは…ただ一人…グリムジョーだった。
俺が死んだらアイツを独りにしちまう。
アイツが悲しむ。
それだけは絶対に嫌だった。
まぁその後は結構本気で頑張ったから、楽に任務はこなせたけど。
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