第5章 言葉は無くとも 最終話
まぁ、いいや。
そんな難しいコト考える脳みそは生憎、持ち合わせていないし、考えるだけ無駄だし。
今はこの幸せが続けば、それでいい。
俺は、目を閉じた…
だけどグリムジョーはポツリと呟いた。
「愛してる…からな……俺を…独りにすんな、よ…ッ…ばかプリメーラ…ッ」
それは本当に小さな声で。
でも、ちゃんと俺の耳に届く声で。
一言一言を噛み締めた、心からの声で。
震える蒼猫を、俺は優しく抱き締めて。
コイツと居られる、この一分一秒の瞬間を心に刻む。
不安げな顔をする蒼猫に、俺は決まって微笑んでやる。
言葉は無くとも、俺等はちゃんと繋がっているから。
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