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第17章 運命の王子さま?


『期待するほど、面白くは、ないかも?
だけど、聞いてもらおうかな。
私ね、昔から、けっこうお転婆で。
征くんが、衝撃的な出会いだったって、
言うのも、間違ってなくて
。私が、木に登ってて、飛び降りた時、
ちょうど、通りかかったのが、征くんで。
危うく、下敷きにするとこだった。』

黄瀬「お転婆な優希っち・・・。
今の優希っちからは、想像できないっス!
木登り好きなんスか?」

『うん。大好き。
木に登って見える景色がね、好きなの。
普段は、見ることの出来ない景色が広がってて、清々しい気分になれるんだ~。
落ち込んだ時とか、結構オススメだよ?』

黄瀬「コメントからして、今も、木登り
してるっスか?
俺も、幼稚園の時に、出会いたかった。
お転婆で可愛い、優希っち~。
残念っス。」

『う~ん。全然、女の子らしくなかった
から。友達になってくれなかったカモ。
周りの男の子だって、女の子扱いなんて、
しないしね。
優しかったのは、征くんぐらいだよ~。
まぁ。呆れても、いたけど。
この間の、お説教は長かった~。』


黄瀬(それって、女の子扱いしてないん
じゃなくて、逆?
意識しすぎて、話しかけずらくて。
好きな子ほど、イジメたい?みたいな?
赤司君が、ずっと近くにいたなら、
尚更、近づけないっスよね。)

『涼くん?大丈夫?
フリーズしてるけど?』

黄瀬「え?いや、平気っスよ!
俺は、優希っちの事、ちゃんと女の子扱い
してるから。困ったことあったら、頼りに
して欲しいっス。」

『うん。ありがとう。』

黄瀬「ところで、さっきのお説教って何スか?優希っち、赤司くん怒らせるような
ことしたの?」

『あ、あれは!その・・・。
(私のバカ!!口すべらしちゃった。
隠したところで、いつかはバレるか。)』


黄瀬「知りたいっス。ダメ?」


『う、わかったから!
(そ、そんな目で見ないで~!)
説明する。』




























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