第2章 新しい始まり
~お昼休み~
お昼休みになり、私は、征くんと一緒に食堂に来ていた。
私は、A定食のからあげ定食で、
征くんは、B定食のざるそば定食を選び、食券を買った。
「『いただきます。」』
『うわぁ♪おいしぃね、征くん!』
目をキラキラ輝かせて、本当に美味しそうに
食べている。
少し、ふくらんだ頬がリスみたいに可愛くて。
俺は、つい声をあげて笑ってしまう。
赤司「クスっ。」
何が、面白いのか、征くんは、口元を手で押さえて、笑っている。
『んぅ?』
私は、口の中の食べ物を飲みこんでから、話しかけた。
『征くん、どうしたの?私?何か変かな?』
赤司「本当に、美味しそうに食べるんだね、優希は。そういうところ、昔から変わらないね。」
『私が、成長してないっていうの~?』
そういって、拗ねたのか頬を、膨らませている。
赤司「そんなこと、言っていないだろ。
俺は、むしろ優希の長所だと思うよ。だから、そんな頬を膨らませるんじゃない。」
俺は、優希の頬をそっと指でつついた。
『だけど、絶対に何か失礼なことを想像したんでしょ~?』
赤司「そんな事ないよ。優希が、可愛いなと思っていただけだ。」
『///な、な、なんで、恥ずかしげもなくそういう事、さらっと言うの~。///』
赤司「あぁ。照れてるんだね。頬が赤くなってるよ。まるで、リンゴみた『せ、征くん!意地悪だよ。もぉ、黙ってて。』」
優希は、顔をさらに赤く染めて、俯いてしまった。