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colorful step

第10章 舞踏会のパートナー


今は、学校の帰り道。

何もせずに、諦めるのは違うよね。
さつきちゃんの、いう通りかも。

今日の夜、涼くんにメールでもしてみよう
かな。

なんて、考えていたら、後ろから声がかかる。

?「優希っち~~。一緒に帰るっス!!」

これは、直接、聞きなさいっていう
ことなの~~。まだ、心の準備できてない
よ!

『うん。いいよ。お家、こっちの方って言ってたもんね。』

黄瀬「家まで、送るっスよ?」

『それは、悪いよ。まだ、明るいし平気だよ?』

黄瀬「俺が、送りたいんっスよ。それに、
少し話したいんだけど。」

『じゃあ、お願いしようかな。』

黄瀬「決まりっスね。昼間、食堂で楽しそう
だったスね?」

『見てた?騒がしくてゴメンね。
バスケ部の人達でね。皆な、一年生なのに、
一軍のスタメンなんだって。
さつきちゃんや、征くんが紹介してくれてね。皆な、いい人達だったよ。」

黄瀬「そうなんっスか。」

自分が、一番。優希っちと仲良いとか、
思い上がってた自分が嫌になる。

なんか、どんどんライバルが増えてないか?
のんびりなんて、してらんないっス!

『涼くん、これあげる!』

黄瀬「これは?クッキー?手作りっスか!」

『うん。お口に合うかわかんないけど。
土曜日のお礼だよ。』

黄瀬「ありがとっス。お礼だなんて、いいのに。また一緒にどこか行こうね。」

手作りのお菓子が、こんなに嬉しいとか
思わなかった。

好きな子から、貰うと特別嬉しいんだな。

『うんっ!そういえば、5月に音楽祭あるんだってね。』

黄瀬「そうみたいっスね。
なんか、舞踏会もあるって話っスよ。」

そうだ!舞踏会だよ!大きなチャンス
逃すとこだったスよ!

『うん。ドレスコードがあるらしくって、何も準備出来てないから今からが、大変だよ~。』

黄瀬「ドレスとか、間に合いそう?」

『あ、うん。ドレスに関しては、おじぃちゃんに連絡したから。大丈夫かな。近々、届く予定だよ。美容室も、知り合いがいるから、何とかなりそうだしね。』

黄瀬「そうなんっスか。優希っちの、ドレス姿。楽しみにしてるっスよ。
ねぇ、優希っち。俺のパートナーになってくれませんか?」
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