第2章 新しい始まり
休み時間になり、彼女はクラスメイト達に囲まれ質問ぜめにされていた。
「なぁ姫野さん。彼氏とかいるの?」
「あんた、何いきなり、そんな事聞いてんのよ。デリカシーないわね。」
「優希ちゃんって、目の色、綺麗だね。
イギリスに住んでたって言ってたけど、ハーフ?」
『えっと、彼氏はいないよ。』
『目の色が、深緑なのは、祖父がイギリス人だから。ハーフじゃなくて、クォーターなの。』
「そうなんだー。優希ちゃん、スタイルも抜群だし、羨ましいな~。」
「「あ、抜けがけ~。私達も、優希ちゃんって、呼んでもいい?」」
「「はいはい!!俺も呼びたい!」」
『私も、名前呼びの方が嬉しいかな。』
「あの、優希ちゃんてさ、赤司くんと知り合いなの?さっき、会話が聞こえてきて気になってたんだー。」
『あ、うん。征くんとは、幼稚園から、小学4年くらいまで、ずっと同じクラスで仲が良かったの。家も、近所だったんだ。』
「赤司君と、幼なじみの関係なんて、羨ましすぎる~。」
「だよね~♪赤司様ぁなんて。呼んでる子が、いるくらいだもんね。女子に人気あるんだよ。」
『そうなんだぁ。ふふっ。征くんは、昔から、憧れの的だったよ。』