第2章 夢で見た空
「お前、ゆずきといったか」
背後から突然声をかけられ私は後ろを振り返った
そこにはすでにハンジの姿はなく
リヴァイ…と呼ばれていた男が立っていた
いつの間にか話が終わっていたのか…
「お前のことは大体ハンジから聞いた
…しばらくはうちで預かってやる
どうやら、ただの娼婦ってわけじゃなさそうだからな」
そう言って私の姿を上から下まで見下ろした
金髪で腰まである長い髪
制服の赤いリボンに短いスカート
自分でもわかってる
この格好が浮いてることくらい
ハンジさんも
このリヴァイって人も
それにさっき窓から見た人も…
みんなみんな同じ制服のようなものを着ている
「あの…私のこの格好…変ですか?」
思い切って声をかけてみた
「”お前のいた世界”ではその格好が普通なんだろ?」