第2章 夢で見た空
「ゆずき…君は一体…
え?ちょ、ゆずき?何泣いてるの?」
ハンジにそう言われ自分が泣いていたことに気付く
「はは…ハンジさん…っ
わたし…
違うの!…なんとなくだけど薄々…
わかってる…夢なんかじゃない…っ
私は…死んだんだ…」
「死んだ?どういうこと?」
思い出した
「…事故に合いました
学校からの帰り道に車にぶつかって…
最後の記憶は…地面に広がる赤い血と
私の名前を呼ぶ声…
きっと、私は死んでるんです」
ハンジは黙ったまま聞いていた
「私が住んでいた世界…生きていた世界と
この世界は明らかに違うみたい
死んだら天国か地獄に行くんだと思ってたけど
どうやらどっちでもないみたいですね…
本当に他の国というか…他の世界にいってしまったみたい」