第2章 夢で見た空
「………夢?」
「ん?どうしたの?夢?」
「そうか…夢だよ…!そうだよ!」
「ゆずき?夢がどうしたの?!」
「ハンジさん!わかっちゃった!
これ、夢なんですよ!
私昔からこういう変な夢よく見るんです!
夢の中でこんなに意識がはっきりしてるのって
初めてだから…
現実と間違えちゃったみたい
…あはっ、あははは!」
なーんだ!びっくりした!
夢だってわかったらなんだか急に楽しくなってきちゃった
こんなに自由に動けるなんて
今日の夢はすごいかも!
私は立ち上がって
日が昇り明るくなった空を眺める為に
窓際にむかいバンっと勢いよく開け放った
気持ちのいい風が部屋に入ってくる
風の感覚も外の匂いも全て感じる