• テキストサイズ

【進撃の巨人】私は蒼穹を舞う乙女だった

第2章 夢で見た空


その時、とっくに風呂を上がり
再び制服を着たゆずきは窓の外の風景を眺めていた


今が何時なのかもわからない
月明かりだけが全てを照らしている


窓から見える風景は
ただひたすら木、木、木


ハンジさんが言ってたっけ
ここはローゼの森の中だって


見覚えも聞いた覚えもない…


「早く家に帰りたい…」


ふいに襲ってきた孤独感から涙が溢れる



「あ!ゆずき!」


急に名前を呼ばれビクッと体が反応した
振り返ると声の主はハンジだった


「遅いから心配しちゃったよ
ちゃんと入れた?
さ、暖かい紅茶でも入れてあげる
おいで?」


そう差し伸べられた手を

そっと握る

するとなぜか少しだけ安心したような
そんな気持ちになった

/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp