第2章 夢で見た空
「さ、綺麗に洗い流しておいで
私はさっきの場所で待ってるから」
お風呂
と思わしき場所に通されハンジは戻っていった
急に1人にされ心細くなる
灯りは薄暗いランプのみ
制服を脱ぎ裸になると
先程男たちに触られた体が無性に汚く感じた
思い出すだけで足がガクガクと震える
私は足元にあった桶を持つと
それでお湯をすくい体にかけた
「ひゃっ…冷たい…」
ここのお風呂っていうのは
みんなこんな感じなのだろうか…
見知らぬ土地に
見知らぬ人々
どうして…こんな目に…
溢れ出る涙も流すように
私は冷たい水を浴び続けた