第2章 夢で見た空
パッと目をやるとそこには
先程ハンジと一緒にいた人物が立っていた
「あ!リヴァイ!置いてくなんてひどいよ!」
リヴァイと呼ばれた人物はまっすぐと
冷たい視線を私にむけていた
「…そいつは誰だ」
「ああ、さっきの子だよ
かわいそうに記憶がないみたいなんだ
とりあえずお風呂に入れさせてあげたいんだけど
いいよね!?」
「…勝手にしろ」
そういうといなくなってしまった
「ほらゆずきいこう
どしたの?ブレード握ったまま固まっちゃって
危ないから置いて、行くよ」
再びハンジに手を引かれ歩き出した
「……ブレード……
………リヴァイ……………」
窓から見えた月を見ながら
そうつぶやいた