第2章 夢で見た空
「ここはローゼの森の中にある
調査兵団本部だよ」
手を引かれながら建物の中に通される
中は少し明るく、そこでようやく
ハンジの顔もはっきりと見えた
「ローゼ…?調査兵団……?」
疑問を口にすると再びハンジはあっけにとられた顔をした
「まさか、それもわからない?
どういうことだ…?
ゆずきの記憶に一体何が…
ん?ていうか君…あれ?」
考え込むハンジを横目に
私はあたりを見渡す
木の扉に古そうなランプ
壁に掛けられた無数の剣らしき物
私はその一つを手に取ってみた
「…わぁ…本物…?」
その時
階段の上から何者かの声が聞こえた
「誰だ…?お前…」