第2章 夢で見た空
暗い顔の私に気付いたのか話すのをやめ
またゆっくりと歩き出した
私は自分の姿を見下ろす
先程の出来事のせいで砂まみれの制服を
力なくパンパンと払った
…短いスカートが珍しい?
なんで?
うちの高校は校則もゆるくて
みんなスカート短いのなんて当たり前だった
髪だって自由に染めてた
そりゃあ…制服好きの変態オヤジだっている
けど…
それにしてもえっちなお店の子に間違われるなんて…
私は制服のスカートをぎゅっと握りしめた
「ゆずき、着いたよ」
顔をあげるとそこには
中世の小さなお城のような
少し古びた建物が建っていた