第2章 夢で見た空
「こらっ…だまれ!おい口は離すなって!」
「ごめんごめん」
誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か
助けて助けて助けて助けて助けて助けて
やだやだやだやだやだやだやだやだ
涙が流れた
その時だった
「おやぁ?おやおやおやおや?
なーにしてるのかな?」
その声に男たちは後ろを振り向く
「おやおやおやおや?
その制服は…憲兵団様様じゃないですかぁ
こんなところで…みっともないですよぉ?
ほら、女の子泣いてるじゃないですかぁ」
「う、うるせーな!
無実の罪でっちあげて捕まりたくなきゃ黙ってな!」
私の体を触りながらそう吐き捨てた男が
次の瞬間短く悲鳴をあげた
「…お、お前は…っ
リヴァイ…!!」