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知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。

第13章 ゴンの看病をしよう!


サックシティに到着し、明日には街を見て回る事になり、
その日は夜を迎えた。

『ん…まぶし…』

朝が来て、鳥のさえずりで目を覚ました愛莉。

『おはよ、愛莉!』

『おはよう、ゴン早いね』

ゴンはすでに目覚めていた。
愛莉は結局、一人部屋は怖くて無理なので
ゴンとキルアと同じ部屋になった。

『今日、街を見て回るの楽しみで早く起きちゃった』

ゴンがえへへと笑う。
笑ってはいるがなんだかいつもより、
力のない笑いで、微妙に顔も赤いように見えた。

『ゴン…大丈夫…?』

『え?何が?』

『顔、ちょっと赤い』

愛莉がゴンの頬に手を当てる。

『熱……あるよね…?』

『これくらい全然大丈夫だよっ!』

やはり愛莉が見ても、
ゴンは無理をしているようにしか見えなかった。

そんなゴンを見ていると、前の街での出来事を思い出す。
前の街で、愛莉は体調悪い事を告げずに
無理をして倒れてしまった。
その結果、みんなに心配をかけてしまった。

『ゴン、今日は休もう?』

『で、でも…』

『焦らなくても大丈夫だよ』

愛莉がにっこり微笑む。

『私、ずっとここにいるから』

愛莉はそう言うとゴンを寝かせ、ベッド横に座った。

その後、やっと目覚めたキルアに事情を話し、
クラピカとレオリオに説明してもらい、
今日予定していた散策は中止になった。

レオリオに、ゴンの様子を軽く見てもらったが、
少し熱があるのと、
疲れが溜まっているだけのようだった。

『良かった…病気とかじゃなくて』

『ありがとう愛莉
…愛莉に止められなかったら俺、無理しちゃってたかも』

『あはは…お互い様だね』
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