知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。
第12章 コスプレ談義をしよう!
ビスケと愛莉が買い物を楽しんでいる間、ホテルにて。
『くっそ…あんのババア…本気で殴りやがって…』
キルアが殴られた場所をさする。
『俺も久々にビスケに会いたかったなぁ~』
『まぁ、ゴンたちの師匠の元なら安心だろう』
『そうだな、俺たちは少しゆっくりしてようぜ』
レオリオがソファにドカッと座る。
クラピカも椅子に座り、本を読み始める。
『……なー、クラピカ。』
『なんだ?』
『真面目に答えてほしいんだが、
もしも……もしも愛莉に好きなコスプレを
一つだけさせられるなら何がいい?』
『何の話だ!!!!』
『いやいや、愛莉の前じゃこんな話出来ないだろ?
だから今のうちに…』
『………私は…別に…』
『俺はな~やっぱりバニーちゃんがいいと思うんだよ!』
レオリオが拳を握り、熱弁する。
『あの可愛らしいうさ耳としっぽ!
それに胸元がザックリ開いた格好と、網タイツがたまらん!
可愛らしさとエロさを兼ね備えた最強のコスプレだと思わないか!?』
『異議あり!!』
クラピカが読んでいた本をパタンと閉じ、声を荒げた。
『お?じゃあクラピカは何がいいんだ?』
『愛莉にはそんな破廉恥な格好よりも
清爽な衣装の方が似合うに決まっている!』
『ほう…詳しく聞かせてもらおうじゃないか…』
レオリオがニヤリとしながらクラピカの肩を組む。
『…………メ…メイド服…とか…』
『おお!!ご主人様とか呼ばれてぇよな!』
『レオリオが言うといやらしく聞こえるのだよ!
そもそもメイドというものはだな…』
クラピカがメイドについて何やら語りだしそうに
なってきたので、レオリオは無理やり話を投げる。