知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。
第11章 ビスケとガールズトークしよう!
『んふふ~♪やっぱり疲れた時には甘いものよね~』
ビスケが苺のショートケーキを頬張りながらにやける。
『私も甘いもの大好きなんだぁ…生クリーム…最高…!』
愛莉もうっとりしながらチョコレートケーキを食べる。
『そうよね~女の子だものね~』
ショートケーキを食べ終え、
ビスケが次のスイーツに手を付けようとする。
『女の子といえば恋バナよね~
愛莉は好きな子とかいるのかしら?』
『え?好きな人?…私はそんな余裕ないかなぁ…
自分の事で精一杯で…』
『ふ~ん……………キルアとかあんたの事、
超好きみたいだったけど』
ビスケが小声でボソッと呟く。
『えっ?』
『いやいや!何でもないんだわさ!
良い人に巡り合えるといいわね~』
『そうだね…でも私にはまだ早い…かな?』
その後もビスケは愛莉の事を根掘り葉掘り聞いてきた。
気が付くと空は真っ赤に染まり、夜が近づいてきていた。
『あら、もうこんな時間だわさ。
そろそろ行きましょうか』
『うん』
愛莉とビスケは席を立ち、
キルアたちが待つホテルへと向かった。
『愛莉のその服、みんなに見せるの楽しみね』
『あっ、そういえば…なんか恥ずかしいな…』
『自信持ちなさいよ!
せっかく私が選んであげたんだから!』
二人で話をしながら歩いていると、
あっという間にホテルに到着した。
指定された階へ到着すると、
ビスケがコンコンとドアをノックする。