知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。
第10章 みんなとはぐれてみよう!
『おいババア!なんでお前がここにいるんだよ!』
『この街の宝石店に用があってね~
あと、次ババアっつったら殺す』
『あの…キルアはなんでビスケちゃんの事を
ババアって呼ぶの?』
『ああ…こいつこう見えて50超えて…』
キルアが言い終わる前にビスケがまたもやキルアを殴る。
『いってぇ!ホントのことだろ!?』
『デリカシーがなさすぎなんだわさ!あんたは!
それにしても…ビスケちゃんっていい響きだわさ~』
ビスケが頬に手を当てて恍惚とした表情をする。
『ゴンも一緒なの?』
『ああ、それとクラピカとレオリオもいるぜ』
『男ばっかりじゃないの…あんたも苦労するわね…』
『いえ、そんな…』
『って…完全にゴンたちとはぐれちまったよ…』
キルアがポケットから携帯を取り出し、
ゴンたちに連絡しようとする。
『ちょい待ち!キルア、ちょいとこの子借りるわよ!』
『はあ!?何言って…』
『大丈夫よ!用が済んだらちゃんとあんたたちが
宿泊するホテルに送り届けるから!』
ビスケが自分の携帯を取り出しウインクする。
『一体何の用なんだよ…』
『女の子同士のひ・み・つ!んじゃ、よろしくね~』
ビスケは愛莉の手を引き、
人混みの中へ消えていった。
『あっ!おい!』
そこに取り残されたキルアは渋々、
携帯でゴンたちに連絡するのだった。
続く