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知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。

第9章 クラピカと星空の下で語ろう!


『ああ、しかしサックシティまで最短でも丸一日はかかる。
だから今夜は野宿になってしまうのだが…大丈夫か?』

『私は全然大丈夫ですよ!!
足手まといにならないよう頑張ります!』

愛莉が拳をグッと握り締め意気込む。
雑談しながらでも問題ないくらい道は平坦だった。
一日中歩き、日が暮れ、今夜はクラピカの言っていた通り、森で野宿をする事になった。

夜は、前の街で買った食料を食べ、野生の動物に襲われないように焚き火を囲んで朝を迎えることにした。

『眠れないのか?』

皆が寝静まった後、愛莉は眠れなくてボーッと
焚き火を眺めていた。

『クラピカさん』

『こんな環境で寝るのは難しいかもしれないが、
少しくらい寝ないと明日もたないぞ』

クラピカが心配そうに愛莉に言う。

『もう少ししたら寝ます。
そういえばここって星がすごく綺麗に見えますよね』

愛莉がふと思い出したように空を見上げる。

『ああ、確かに。
森の中だからこそ、こんなに綺麗に見えるんだろうな』

クラピカも愛莉の隣に座り、一緒に星空を見上げる。

『あの…クラピカさん』

『なんだ?』

『…どうして、私なんかと一緒にいてくれるんですか…?』

『え?』

『だ、だって…私なんてどこの馬の骨かもわからないような人間だし、
足手まといだし、何の役にも立たないし…』

愛莉があたふたしながら話すと、
クラピカはふっと笑い一言言い放った。

『愛莉は………私の親友に似ている』

『えっ…?』

『私はクルタ族という民族の生き残りなんだ』
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