知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。
第8章 甘えんぼになってみよう!
曲がり角で誰かにぶつかり、尻もちをついた。
『愛莉!?何してんだ!?こんなとこで…』
ちょうど帰って来て部屋へ向かっていたレオリオとクラピカだった。
愛莉はすくっと立ち上がると、二人の元へ駆け寄る。
『もう…帰ってくるの遅いよ!一人ぼっちにしないでよ!
寂しかったんだからね!』
『(なんだかよくわからんが………かなり可愛い)』
『(なんだかよくわからんが………めちゃくちゃエロい)』
二人が頬を染めてボーッとしていると遠くから声が聞こえた。
『おーい!レオリオ!クラピカ!』
ゴンとキルアが廊下の奥から走ってきた。
『お、おい!愛莉はどうしちまったんだよ!?』
『多分これだよ』
キルアが手に持っている物、それは一つの缶だった。
『ん…それは部屋の冷蔵庫にあった…酒じゃねーか!まさか…!』
『酔ってるんだよ、愛莉』