知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。
第6章 街を見て回ろう!
『…愛莉、どした…?』
キルアが駆け寄って愛莉の横にしゃがみ込む。
愛莉は下を向いたまま反応しない。
『大丈夫!?顔色悪いよ愛莉!!』
ゴンも心配そうに愛莉の顔を除き込む。
『(痛い…)』
愛莉は二人の問いかけに反応しようと
声を出そうとするが、吐きそうで声が出せなかった。
同時に襲い掛かってくる下腹部の痛みに顔を上げられない。
視界もまるでテレビの砂嵐を見ているようだった。
『とりあえず日陰の方に移動しよう』
二人で支えながらなんとか日陰に愛莉を
移動させたが、状況は変わらなかった。
『愛莉!立てるか!?』
『(無理…って言いたいけど声出せそうにない…)』
愛莉は無言でふるふると首を横に振った。
その様子を見たゴンは携帯で電話をかけた。
『あっ、レオリオ!?愛莉がちょっと
体調悪くなっちゃったみたいなんだ!
○○商店あたりにいる!今すぐ来て!』
ゴンが携帯で早口でまくし立てた。
続く