知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。
第6章 街を見て回ろう!
朝日の眩しさで目が覚める。
愛莉が時計を見ると針は7時を指していた。
ゴンとキルアはまだ眠っている。
『う~ん…』
腕を伸ばして伸びをする。
昨日の事を思い出す。
『(怖かったけど、キルアといろいろ話せてよかったなぁ、
それにしてもあの暗闇の中の声なんだったんだろう)』
いろいろ考えているとコンコンとドアを
ノックする音が聞こえた。
ガチャリとドアを開ける。
『あ、クラピカさん、おはようございます』
『おはよう、よく眠れたか?』
『はい、あ、昨日はうるさくしちゃってごめんんなさい』
『ああ、どうせうるさかったのはゴンとキルアだろう』
クラピカがクスクスと笑う。
その後、着替えてゴンたちとホテル内の
レストランで朝食をとった。
『愛莉、そんなに少ししか食べないの?』
『うん、あんまり食べるほうじゃないかなぁ』
『いっぱい食わねぇと大きくなれねぇぞ』
レオリオがもさもさとパンを頬張りながら言う。
『レオリオは大きくなりすぎなのだよ』
クラピカがすかさずツッコミを入れる。
こんな風にみんなで食事をとるのは
なんだかいいなあと温かい気持ちになる愛莉だった。
『今日は一緒に街の出店を見て回ろうよ!』
『賛成だ。必要なものも買い揃えたほうがいいだろうしな』
クラピカもうんと頷く。
『なら俺も行くぜ』
キルアも準備しながら言う。
『そうと決まればレッツゴー!』
ゴンが愛莉の手を引いて走り出す。