第6章 手と涙
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こんな風に手紙を書くのは
初めてだね。
実は少し恥ずかしいです。
喧嘩中に何してるんだって
思うかも知れないけど、
今書きたいって思ったから書くよ。
二人で居る時間が
長くなってきたね。
私は、あなたのゆったりとした
雰囲気がとても心地いいよ。
あなたの気遣いには
頭が下がるときもあるよ。
どんなときもあなたにいて欲しいよ。
“これから”のことはわからないけど、
私たちらしく行けたらうれしいな。
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ここまで書いたところで
なぜか涙が溢れてきた。
長い道のりになるかもしれない
けど、私は彼とゆっくりいきたい。
そう思った。