第23章 目覚め
「…千鶴も結構頑固なとこあるけど、お前もだよな…潤。」
看病には千鶴や俺だけじゃない。
新八や土方さん。山崎や島田達だってきてる。
それでも未だに目を覚まさない潤。
鬼の力ってのは、体力消耗するような、そんな強力なのか。
「…普段は髪結ってるからあんま思わねぇけど…お前も千鶴と変わらねぇ、女なんだよな…。」
出会った頃から、こいつには驚かされるばかりだ。
総司に言われるまで、潤が女だなんて思いもしなかった。
言われてみたら、確かに男には見える。
だけど、男にはない女特有の柔らかい雰囲気だったり、笑った時の千鶴とはまた違った幼い顔立ち。
武器を持たねぇようなところから突然こんなとこに放り込まれて。
新選組の仲間として俺たちと戦って。
「いつも飄々として総司みてぇだけど…そうすることしか、出来ねぇよな。」
風間達から狙われている。
迷惑をかけるかもしれないと屯所から出ていった日。
初めてあいつが泣いてんのを見て、こいつだって、不安だったよな。
自分が鬼であると聞かされた時だって、潤にとって自分は普通の人間だって思ってたのに、そうじゃないと分かっても、信じられねぇよな。