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日常から非日常へ 【薄桜鬼】

第24章 番外編 名前呼び


すぐ見つかると思ってたけど…どこいるんだ?


厨も中庭も見た。
広間にも居ねぇし。


「うーん…あとは…。」


千鶴ちゃんの自室…。



「確かこの角曲がって…。」


あ、あった。ここだ。


「千鶴ちゃーん、居るかー?」



シーン…



「千鶴ちゃん?居ねぇの?」



そっと襖を開ける。
そこには、


「…そりゃ色んなとこあっちこっち行ってりゃ疲れるわな…。」



文机に突っ伏して眠る千鶴ちゃん。
くぅ…可愛い。


でも風邪ひくよな…。


畳んである布団をかける。



「ん…。」


やべ、起こしちゃったかな。


「…ゅ、…ん。」


なんか言ってる?
耳を澄ます。


「…ん…じゅ、ん…。」

「…潤…。」



…今…俺の名前言った?



「潤…そっちじゃないよ…。」



そして夢の中の俺、何してんだ?


「ん…。」


ゆっくりと千鶴ちゃんが目が開く。


「……え…あ、潤!?」



「あー…うん、潤です。…勝手に部屋入ってゴメンな。」



「あと寝言聞いちゃったし…今、めちゃくちゃ自然に名前言ってくれたな。」


にしし、と笑う。


「本当は、もっと早く呼びたかったのに…ごめんね、何度も…。」


「んーん、千鶴ちゃんなんも悪くないよ。それに俺、そのうち潤って呼んでくれたらいいなって思ってたけど、呼び方なんて好きにしてくれたらいいなって思って。それを伝えにきたんだ。」


「…ははっ、だけどこうやって潤って呼んでくれると嬉しいもんだな。」


ちょっと照れくさいけど。


「…これからもよろしくね、潤。」


「もちろん!よろしくな、千鶴ちゃん。」





いつか、俺も千鶴って呼べたらいいな。
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