第23章 目覚め
潤が倒れてから数日が経った。
俺は、潤の部屋へ行って声をかける。
「千鶴、入るぞ。」
「はい…。」
姿を見なくてもわかるぐらい憔悴しきっている千鶴の声。
「千鶴…、お前休んでんのか?」
「…潤のことが気になって…眠れなくて…。」
視線を伏せる千鶴。
無理もない。倒れる瞬間を目撃しちまったんだもんな。
「千鶴、少し休んでこい。ここは俺が見てるから。」
「…ですけど…。」
「お前、言ってたろ。潤だけが背負う必要ないって。」
はっと顔をあげる千鶴。
「千鶴にも言えることだったな。いいから、休め。んな顔してっと潤に心配させんぞ。」
「…はい…。分かりました。後はお願いします、原田さん。」
「おう。」
お辞儀をして、静かに襖を閉めて自分の部屋へと戻っていった。