第22章 迫り来る危機
意識が戻った時に見えたのは、鍔迫り合いをする風間さんと土方さん。
でも、どう見ても風間さんが圧倒的すぎる。
「…だめ、だ……。」
足元がふらつく。
それでも、止めないと。
土方さんのほうへ視線を合わすと、今まさに持っていた刀が弾き飛ばされて体勢を崩す土方さんに、風間さんは刀を振り下ろす手前。
「…やめろぉぉぉお!」
自分の刀の刀身が光り、そして
「…なん、だ。これ…。」
髪が銀髪に変わっていて、額に2本の突起…角が生えていた。
頭痛はない。
今なら助けられる!
俺は、刀を構え直すと、間一髪風間さんが振りかざす前に土方さんを庇うことができた。
「っ、お前…、山中か!?」
「土方さん!大丈夫ですか!?」
「馬鹿野郎!余計な真似するんじゃねぇ!」
刀を止めることに成功した俺は、キッと風間さんを睨み返す。
「…なぜ、人間などに与する?最後は裏切られるだけだぞ。作り出されたまがい物たち…あんな物を作り出す奴らといることになんの意味がある?」
…それでも、
「信じているから…人を…新選組のみんなを!」
俺と土方さんを一瞥した風間さんは、刀を納めた。
「…興が削がれた。いくぞ。」
「あばよ、原田。おまえを殺るのは、また今度だ。首洗って待ってな。」
「その台詞、そのままかえすぜ。」
左之さんに笑いかけ、不知火さんもその場から消えた。
「今回は無意識のようですが…鬼の力は強力です。今みたいに感情的になればなるほど。」
律儀にお辞儀して門を抜けていった。