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もう一度

第2章 夢と現実


その後教室に向かっている時、廊下はいつもより賑わっていた
それが不快だった、そしてなにより不快なのがこちらを見てコソコソ話し出す子達が嫌だった
私達高校生の教室は中学生の教室の前を通らなければ行けなかった
私は小さく舌打ちをして早足で自分の教室まで歩いて行った
その後は普通に授業をして放課後になった
今日は部活と委員会の見学日だ
そう思った私は委員会と部活を無断で休んだ
要はサボりだ
そして、私はお気に入りの場所に来た
校舎の裏側にある山を少し歩いた所にある所だ
私が歩いてできた細い道を暫く歩き、森を抜けると少し広い野原に出た
そこは所々に花が咲いていた、
私はそこにある大きな木に寄りかかる
そして、野原の奥をボーッと見ている
この野原の奥は崖になっており2m以内に入ると危ない
そんな事を思いながら目を閉じていると葉を踏む音が聞こえてゆっくりと目を開けそちらを見ると一人の少年が立っていた
『なんか用?』
そう言うとその子は迷ったと言った
『君、名前は?』
『た、竹谷八左ヱ門です!』
そう、竹谷は笑顔で答えた
その笑顔はどこか懐かしいものだった
『まあ、いいや...とりあえずそこの細い線辿っていけば戻れるから』
私がそう言いながらその細い道を指差すと竹谷は恥ずかしそうに笑いながら
『あの、案内してもらってもいいですか?』
そう言ったため、呆れてため息をつく
『いいよ』
そう言って私が立った時竹谷はもう歩き始めていた
そしてふと森の奥に野うさぎがいるのを見つけて竹谷の腕を掴み、こちらに引き寄せる
慌てている竹谷を静かにさせて
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