• テキストサイズ

もう一度

第2章 夢と現実


その日学校へ行けば校舎がいつもより賑わっていた
そしてなにより不快なのがこちらを見てコソコソ話し出す子達
そしてもう1つ、私の学校は昔から女子がいないため今年は私一人らしい
“寂しくない”と思っても町を歩いている女の子達を見るとやっぱり、少しだけ
羨ましかった
そして、今もいるのは男だけ
『...最悪』
私達高校生の教室に行くには中学生の教室の前を通らなければならなかったため、早足で教室まで歩いていった
そして、向かった先は理事長室だった
『失礼します』
ノックをして中に入るとそこには誰もいなかったため
“叔父さんの馬鹿”
と書いたメモを机の上に置いて教室に向かった
その後はいつも通り授業をして昼休みになった
昼休みは私のとっておきの場所で昼食を食べるのが日課だった
それは校舎からしばらく歩いたところ森の奥にある
薄暗い森の道を少し歩いていると少し光が見えた、そして森のトンネルを抜けると所々に花が咲いている広い野原に出た
ちなみに奥は崖になっているため2メートル以内に入ると危ない
そこにある大きい木に寄りかかりしばらくボーッとしてると
葉と葉が擦れる音がしたためそちらを見ると
中学生が立っていた
『......誰』
私がそう言うとそこに立っていた人は少し驚きながらも
『俺は、2年2組の竹谷八左エ門...です』
『あっそ、で?なんでここに来たの?』
相変わらず私って冷たいなと思いながらもそれが直った試しがない
『いや、あの...道に迷ってしまって』
『じゃあここで食べれば?帰るとき連れてってあげるから』
そう言って私は自分の弁当を食べ始める
すると竹谷も歩き始めた
その時竹谷を見て私は少し焦りながら
『そこ、近づきすぎると危ないよ』
と言うと
『え、あ...はい!』
と言ってその場を離れた
『よければここ、座りなよ』
そう言って自分の隣をポンポンと叩く
/ 12ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp