第19章 届いた声と続く道
ふと、自分が立っているところに物が落ちてくる音がしたと思い視線を巡らせると先ほどまでなかった青い三角形のものが落ちてきていたのだ。
それを手に取ると床に開いていたところにそれを持っていき、はめたと同時に近くにあったドアが開いたのだった。
これでようやく先に進むことができる。
赤司は置いていたエナメルを持つとそのドアの中へと入って行った。
どうやらまた長い廊下が続くようだ。
しかしその前にあの気味の悪い人形が見受けられていた。
近づき、その人形の近くに書いてあった文字を読みだした
“こんにちは 赤司
わたし ひとりで さみしいの
だから いっしょに つれてって”
赤「誰がつれていくものか
俺にはイヴだけでいい」
赤司はその人形に背を向けると廊下を歩きだした。
本当に気味が悪い。
あんなのに構っていられない。
はやくイヴと合流しなければ。
そう思っていると、一番最初にいた人形がいつの間にか自分を追い返してまた座っていたのだ
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