第15章 ある少女との出会い」
「征君?」
?「イヴ、待ってよ
私はメアリーっていうの、よろしく」
「うん、よろしく!」
赤司の握っている手とは違った方にメアリーと名乗った少女は手をつないできた。
赤司はそんな手を振り払おうとしたのだが、イヴが切なそうに見てくるのに気づいて溜息をついた。
なんだかメアリーと関わってはいけない。
そう感じ取った
メ「あなたは?」
赤「赤司だ」
メ「赤司?
でもイヴはーー」
赤「お前に名前を言っていいとは一言も言ってない
気安く呼ぶな」
赤司はメアリーに対してにらむと、間に挟まれているイヴは2人の行動を見ていることしかできなかった。
泣きだしそうになるメアリーに、イヴはあっと声をかけた
「メアリーのバラは黄色なんだね」
メ「うん!
黄色 好きなんだけど
ピンクも好きなんだ あと赤も!」
赤「先に進むぞ、イヴ」
赤司は話しているにも関わらず、手を引いて先へと急ぐ為に歩きだしていた。
メアリーはそんなイヴの手から離れることがなかった。
嫌気がさしていた。
壁添えに進んだ先には一枚の紙がはりつけてあった
『一体 どちらが 正しいのか』
まだ後ろにいる二人は話していた。
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