第15章 ある少女との出会い」
赤司がメアリーに対してここまで無視を決め込んでいるのは、自分たちとはまったく雰囲気が感じられるからだ。
バラも自分たちのように咲いていない。
綺麗に咲き誇る花なのに、メアリーの花はまるで造花のようだった。
イキイキとした姿を見ることができなかったのだ。
それに目を合わせると、どこかそのまま見続けるようになってしまうかもしれないなんて思ってしまっていた。
階段を上がると、部屋が二つ存在しているのに気がついた。
一つ目の部屋のドアを確認するものの、カギが閉められているため開けることは叶わなかった。
真ん中には一つの額縁。
中には画が入ってなかった
『嫉妬深き花』
「なにも入ってないね・・・」
赤「あぁ、先へ進もう」