第14章 君の将来は僕のもの」※微裏・・?
赤司がうれしそうな笑みを浮かべながらイヴを見ていることなど、彼女はそのことに気がつくことはなかったのだった。
そしてあの画の前に立った。
題名は『決別』。
なんだかいやな画だった。
そう思ったと同時、部屋の電気が消えたのだ。
「え、あ・・・
征君・・・?
どこ・・・!?」
今さっきまで隣にいたはずの赤司がいなくなっていたのだ。
手を横へやるものの感触はなく涙声になってきた彼女にいじめすぎたかなと声とともに背中の方から温かみを感じていた。
「征君・・・?」
赤「ちょっと待って
明かりつけるから」
赤司はイヴの手を取りながら、なぜか持っていたライターをつけると、部屋一面に広がる文字。
赤色の“たすけて”。
桃色の“やめて”。
緑色の“いやだ”。
青色の“こわい”。
黄色の“しにたくない”。
赤司はイヴの手を取ると、部屋から出ることにした。